2つの方法別に解説！印象が良くなる昇進祝いのお返しマナーとは？

2016.12.28

2つの方法別に解説！印象が良くなる昇進祝いのお返しマナーとは？

カテゴリー：お返し、昇進祝い

昇進祝いへの「お返し」について、悩んでいませんか？

「そもそもお返しが必要なのか」「どんな方法があるのか」など、知っておきたいことは多いですよね。

そこで今回は、昇進祝いをいただいた場合の「お返し」について、お返しの必要性から、失礼のないお返しにするために押さえておくべきマナーやポイントまで詳しく解説していきます。

これさえ読めば、印象良く、適切な昇進祝いのお返しをすることができますよ。

失礼なく昇進祝いにお返しする方法
昇進祝いに「お礼状」でお返しする
相手に喜んでもらえる昇進祝いの返礼品とは

失礼なく昇進祝いにお返しする方法

昇進祝いのお返しマナーについて具体的に説明していく前に、まずは昇進祝いへの「お返し」の必要性と方法についてご説明します。

昇進祝いのお返しは必要？不要？

基本的には、昇進祝いへのお返しは不要とされています。

しかし、実際には多くの人が昇進祝いをもらっときにお返しをしていることから、今後も相手とより良い関係を築いていくためにも、いただいたお祝いにはきちんとお返しした方が良いと言えるでしょう。

お返し方法は2通り

昇進祝いにきちんとお返しをすると決めたら、次は具体的な方法を見ていきましょう。

お返しには、次の2通りの方法があります。

♦お礼状を贈る
♦お礼状+返礼品を贈る

次項からは、上記のそれぞれの方法別にマナーや注意ポイントを解説していきます。

最後までしっかりと読んで、あなたに合った方法を選んでくださいね。

昇進祝いに「お礼状」でお返しする

次に、昇進祝いのお返しとして【お礼状を贈る】場合の、お礼状の書き方やすぐに使える文例をご紹介します。

「お礼状」の基本的な書き方

お礼状は、以下の流れを基本に相手によって内容を変えて書いていきます。

お祝いをいただいたことのお礼とこれからの覚悟が伝わる、謙虚な文面を心がけましょう。

【1】頭語	「謹啓」「拝啓」など、手紙の冒頭のあいさつにあたる部分 ※「拝啓」より「謹啓」の方が、より高い敬意を表します。
【2】挨拶	「◯◯の候」など季節にあわせた時候の挨拶と、日頃のお付き合いのお礼を述べる
【3】主文	お礼状の主文は、下記の2つの要素で構成する・昇進祝いをいただいたことに対するお礼・現在の心境や今後の覚悟
【4】末文	書中での挨拶となったことへのお詫び、これからの親しいお付き合いを願う言葉などを伝える
【5】結語	手紙の文末に書くあいさつで、「敬白」「敬具」などが使われます。 ※頭語が「謹啓」であれば「敬白」、「拝啓」であれば「敬具」など、頭語に対応した結語を使います。

お礼状文例3選

ここからは、返礼品に添えるお礼状文例を、贈り先別に3つご紹介します。

参考にしながら、お祝いの気持が伝わる文面を考えてくださいね。

取引先宛て（その1）

○○○○株式会社
取締役専務　田中一郎様

謹啓
○○の候、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜わり　厚くお礼申し上げます。
さて　このたびの私の△△拝命に際しまして、丁重なるご祝辞を賜りまして、誠にありがとうございました。
そのうえ過分なお心遣いまでいただきましたこと、心から感謝申し上げます。
これを機に一層努力を致し　誠心誠意社業に精励する覚悟でございますので、今まで同様にご指導、お力添えを賜りますようお願い致します。
尚、ささやかな内祝いの印をお贈りいたしますので、ご笑納くださいませ。
略儀ではございますが、書中をもってご挨拶かたがたお礼申し上げます。

謹白

平成○年○月○日

株式会社○○○○
取締役専務山田太郎

取引先宛て（その2）

○○○○株式会社
取締役専務　田中一郎様

謹啓
このたびの△△△就任に際しまして、ご丁寧なご祝辞、結構なお品を頂戴し、本当にありがとうございました。
これから全力を尽くして社の発展のために努力いたす所存でございますので、今後とも一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
なお、心ばかりの品をお贈りいたしますので、どうかご笑納ください。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。

謹白

平成○年○月○日

株式会社○○○○
取締役専務山田太郎

知人・友人宛て

田中一郎様

拝啓
○○の季節になりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか？
さて、この度は心あたたまるお祝いの品をいただき、誠にありがとうございました。
新任務は身に余る重責ですが、皆様のご期待に沿えるよう、これまで以上に社業の発展のために努力していくつもりです。
なお、ささやかな内祝いの品をお贈りいたしますので、どうかお納めください。
末筆ながら、皆様のますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

敬具

平成○年○月○日

山田太郎

昇進祝いに「お礼状＋返礼品」でお返しする

特にお世話になっている取引先や高額なお祝いをいただいた方には、「お礼状+返礼品」でお返しをしましょう。

最後に、お礼状や返礼品を渡す際の基本的なマナーや返礼品の例についてご紹介します。

返礼品を贈る際の基本的なマナー

昇進祝いへの返礼品を贈るときに守るべきタイミング・相場・包み方のマナーを、以下の表にまとめました。

品物を手配する前に確認しておいてくださいね。

タイミング	お祝いをいただいてから1～2週間以内をめどに手配する
相場	いただいたお祝いの半額程度
包み方	慶事用ののし紙をかける（水引：紅白の蝶結び、表書き：「御礼」）

タブーな品物に要注意！

以下のようなものをお返しとして贈るのは失礼とされています。

具体的な品物とその理由を表にまとめましたので、しっかりと確認し、絶対に贈らないようにしてください。

現金	いただいたお祝いに現金で返すのは失礼とされる
靴・靴下など履物	「踏みつけるもの」は相手を見下すと言われ、失礼とされる
肌着・下着	「直接肌に着けるもの」は相手を見下すと言われ、失礼とされる
万年筆・時計・鞄・ベルト	目下に対しさらなる精進を促す意味があると言われ、目上の人に贈ることは失礼とされる