2018.7.31

夏には夏の育て方!胡蝶蘭を長持ちさせるために知っておくべきこと

カテゴリー:夏、育て方、胡蝶蘭、長持ち
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夏と胡蝶蘭

胡蝶蘭を長持ちさせたくて育てているけど、暑くなって元気がなくなってきたという場合は、育て方が季節にあっていないのかもしれません。

今回は、胡蝶蘭を長持ちさせるために知っておきたい夏の育て方について、水やりと置き場所のポイントや、夏以降のためにできる3つのことをご紹介!

あわせて、夏の間に胡蝶蘭を育てるにあたっての注意点もご案内しているので、最後までしっかりとチェックしてくださいね。

目次

長持ちの秘訣!夏の間の胡蝶蘭の育て方

日本の夏 イメージ

さっそく、日本の暑い夏の間にも胡蝶蘭を枯らすことなく、長持ちさせるための育て方のコツを確認していきましょう。

水やりは、2~3日に1回たっぷりと!


本来、他の木に寄生して成長する着生植物である胡蝶蘭は、少ない水でも生きていられます。

このため、基本的には7~10日に1回200mlくらいの水やりでOKなのですが、気温が高い夏の間には2~3日に1回500ml程度の水やりが必要です。

置き場所はどこがよい?


夏に胡蝶蘭を育てるなら、置き場は室内でも室外でも育てることが可能です。

直射日光が当たる所は避け、風通しのいい所に置き、高温の所に長時間放置しないことに気をつければ、室内でも室外でも育てることができます。

胡蝶蘭は東南アジア原産の植物で、寒さに弱く暑さに強いのが特徴です。

夏夏の間に胡蝶蘭を育てる際、以下の3つが重要となります。

温度
胡蝶蘭を育てる適温は18℃から25℃前後、高くても30℃程度までといわれています。

野生の胡蝶蘭は、20℃ぐらいの気温・60%から80%ほどの湿度のジャングルの中で、高い木が作る木漏れ日を浴びて自生します。

生育のコツは、いかに胡蝶蘭が元々いたジャングルの環境に近づけることができるかです。

温度が高くならないようにこまめに窓を開け、空気の入れ換えを行い、適温である18℃から25℃前後をできるだけ保つようにしましょう。

日差し
直射日光を長時間浴びると葉焼けをおこしてしまうため、日差しの強い夏の時期は50%から70%程度の、遮光した環境で育てます。

室内に置く場合、直射日光を避け、カーテン越しに柔らかい日差しを当てましょう。

特に夏は強い日差しが当たる窓際を避け、日差しが穏やかで涼しい所に移動させます。

室外に置く場合、室内と育て方はほとんど一緒ですが、気温が高くなる日や風が強い日は室内に入れましょう。

日差しが強い日は、朝から夕方まで直射日光が当たらないように遮光ネット張り工夫が必要です。

極端に高温になると、胡蝶蘭にとっては暑すぎるため株が弱り、枯れる原因になってしまいます。

湿度
胡蝶蘭はもともと霧が発生する環境で生育していることから、ある程度湿度がある環境を好みつつも根は蒸れに弱い点が特徴です。

そのため、風通しのいい所に置き、蒸れを防ぐのがポイントになります。

室外で育てる場合、そこまで気にする必要はありません。

室内で育てる場合、エアコンや扇風機を使い湿度管理をします。

胡蝶蘭に直接エアコンの風が当たらないように注意し、霧吹きで適度に加湿をするとよいでしょう。

人間にとって心地よいエアコンの風でも胡蝶蘭にとっては、急な温度変化や乾燥で株にストレスを与えるからです。

扇風機でエアコンの風を循環させる方法で風を送るといいでしょう。

夏に多い害虫・病気とは?


夏に多い害虫としては、梅雨が明け夏の高温乾燥時期になると発生しやすくなるハダニが挙げられます。

ハダニは葉に付いて株を弱らせるため、発生したら早めに殺ダニ剤で駆除しましょう。

また梅雨時期にはナメクジが活発に動きまわり、新芽のやわらかい部分を食害します。

鉢にナメクジがいたら、割り箸で捕獲し駆除するかナメクジ駆除剤で退治しましょう。

夏は害虫が増えるだけでなく、高温多湿の環境となるため育て方に注意しないと胡蝶蘭に病気が発生しやすくなります。

特に軟腐病は原因となる細菌が傷や気孔から侵入し、葉などをやわらかくブヨブヨに腐らせて株を枯らす、発症すると対処が難しい病気です。

風通しを良くして胡蝶蘭の鉢が蒸れないようにすることで、軟腐病を予防できます。

胡蝶蘭の夏越し対策|長持ちさせる5つのコツ

夏の胡蝶蘭に対策する男性

夏も胡蝶蘭を長持ちさせるための基本的な育て方は、理解できましたか?

ここからは、より長く胡蝶蘭を長持ちさせるために、胡蝶蘭の成長期にあたる夏の間に行うべき3つのことをご紹介していきます。

風通しをよくする


胡蝶蘭は、夜間に気孔を開き二酸化炭素と水を吸収して成長する植物です。

そのため、湿度が低すぎると水分を保とうとして気孔の開きが不十分になり、成長が遅れ病気を招く原因になります。

湿度の管理は温度や水やりと比べて忘れられがちですが、風通しの良い場所で胡蝶蘭を管理することは重要なポイントです。

定期的に害虫対策を行う


胡蝶蘭を狙う害虫には「カイガラ虫」 、「コナカイガラ虫」、「ハダニ」などが挙げられます。

それぞれの害虫に対して有効な防虫剤や湿気条件が異なるため、どの害虫にどのような対策が有効かを調べ、対策を立てることが重要です。

また購入した時点から胡蝶蘭に害虫が付着している可能性もあるため、飾る前に害虫が付着していないか確認しましょう。

適切な水やりと肥料を管理する


少ない栄養と水でも生きられる仕組みになっているため、基本的には肥料を必要としない胡蝶蘭ですが、もし与えるなら梅雨~夏の時期がベストです。

株の成長促進や、花付きをよくする目的で肥料を与えたいなら、2週間に1度くらいのペースで3,000~5,000倍に薄めた液肥を与えましょう。

梅雨は胡蝶蘭をどう育てるべき?元気に夏を迎えるための管理のコツ

二度咲きのための手入れをする


胡蝶蘭の株には寿命がなく、根腐れや病気にかかっていない限り何度も花を咲かせることができ、胡蝶蘭の花が落ちた後でも適切に剪定し胡蝶蘭の株を休ませると再び花を咲かせられます。

適切な処置ができれば二度咲きさせられるため、長く胡蝶蘭を楽しみたい場合は剪定のタイミングを見逃さないようにしましょう。

植え替えをする


胡蝶蘭の成長期である夏は、鉢と植え込み材を変える植え替えにも適した時期です。

植え込み材が汚れている、根元から変なにおいがする、害虫がついているという場合は、夏の間に植え替えをしてしまうのも良いでしょう。

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《実践編》誰でもできる!プロが教える胡蝶蘭の植え替えのコツ

胡蝶蘭を長持ちさせるための、夏のお手入れの注意点

夏の窓辺 胡蝶蘭

最後に、胡蝶蘭を長持ちさせたいなら必見の、夏のお手入れの注意点をご紹介します。
胡蝶蘭を育てる上でのヒントになりますので、しっかり確認してくださいね。

水のやりすぎは絶対ダメ!水やりは1日以上間隔を空けて


通常、胡蝶蘭の水やりは「植え込み材が乾いたら」前回の水やりからの日数にかかわらず水を与えてよいとされていますが、高温多湿な日本の夏は例外です。

夏の間は、水やりの翌日には植え込み材が乾いていることもありますが、ほとんどの場合は鉢の中はまだ湿っている状態です。

鉢の中が湿った状態で再び水をやると根腐れの原因となるので、たとえ植え込み材が乾いていても、水やりの間隔は必ず1日以上空けるようにしてください。

乾燥と高温、直射日光は病気のもとに!


野生の胡蝶蘭は、気温20度前後・湿度60~80%のジャングルのなかで、高い木が作る木漏れ日を浴びて自生しています。

このため、直射日光のあたる屋外や、エアコンがなく気温・湿度が極端に高くなるような屋内は胡蝶蘭には暑すぎて、株が弱る原因となってしまうのです。

直射日光と30度以上の環境での長時間の放置は、絶対にNGと覚えておいてくださいね。

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定期的な害虫対策を忘れない


夏場の時期になるとハダニが胡蝶蘭に発生しやすくなるため、特に注意が必要です。

胡蝶蘭に水やりのしすぎは避けなくてはいけませんが、一方で水のやり忘れによって乾燥状態になるとハダニが発生し繁殖する原因となるため、霧吹きなどでこまめに葉水をかけると良いとされています。



いかがでしたか?
胡蝶蘭は、きちんと育て方を工夫すれば何年も長く育てられる植物です。

長持ちさせられるかはあなたの育て方にかかっていますから、この記事を参考に、あなたの胡蝶蘭が夏を超えられるようにお手入れしてあげてくださいね。

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