いつ、どこから日本にきたの?知っておきたい【胡蝶蘭の歴史】
カテゴリー:歴史、胡蝶蘭、胡蝶蘭の歴史
お祝い品の定番というイメージのある胡蝶蘭ですが、日本ではいつ頃、どうして胡蝶蘭が贈答品として愛されるようになったのでしょうか?
今回は、贈る機会が多いからこそ知っておきたい「胡蝶蘭の歴史」について、発見から日本に伝わり、現在に至るまでを解説していきます。
ぜひ最後までチェックし、胡蝶蘭への理解を深めてくださいね。
目次
胡蝶蘭の基礎知識と、発見の歴史

まずは、胡蝶蘭がどのような花なのか、胡蝶蘭のプロフィールと発見から日本に入ってくるまでの歴史について、ご説明します。
胡蝶蘭のプロフィール
名前 | ・和名「胡蝶蘭(コチョウラン)」 ・英名「Phalaenopsis Orchid(ファレノプシスオーキッド)」 ⇒日本語で「蛾のような蘭」 ・学名「Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシスアフロディテ)」 |
自生地 | 台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、パプア・ニューギニアなど、赤道付近の熱帯地域の森林 |
日本での花言葉・意味 | 「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」 |
英語での花言葉・意味 | 「love(愛)」「beauty(美しさ)」「luxury(贅沢・豪華)」「refinement(上品・優雅・洗練)」 |
胡蝶蘭の発見から流通まで

19世紀、イギリス人によって熱帯地方で発見
胡蝶蘭は今から約200年前、胡蝶蘭やカトレア、アマビリスなど蘭の花を専門に探索して生計を立てていたイギリスの「オーキッドハンター」によって発見されました。1800年代後半ごろ、南米から持ち込まれたカトレアという蘭の発見をきっかけに起こった上流階級で蘭ブームの影響により、胡蝶蘭の発見に至ったと言われています。
発見された当時、原種の胡蝶蘭の花のほとんどは茶色く、羽を広げた蛾のようだったことから学名・英名の両方に「Phalaenopsis(蛾のような)」という言葉が入っているのです。
イギリス上流階級で愛され、現在の姿に
オーキッドハンターによってイギリスに持ち込まれた胡蝶蘭は、その優美な姿から貴族たちに愛され、より美しい姿になるように品種改良が重ねられてきました。原種のなかでは1割ほどであった白い胡蝶蘭を中心に培養・改良することで、いまの私たちが知るような色とりどりで美しい姿へと変わっていったと考えられています。
日本における、胡蝶蘭の歴史

次に、イギリス人によって発見・愛されるようになった胡蝶蘭が、どのように日本で知られるようになったのか、日本での歴史を見ていきましょう。
明治時代、イギリスから日本へ胡蝶蘭が伝わる
日本にイギリスから胡蝶蘭が入ってきたのは、明治時代であったと言われています。
貴重なイギリスからの輸入品であったこと、また寒冷期のある日本の気候では栽培・管理が難しかったことから、日本でも胡蝶蘭は上流階級向けの珍しい高級花でした。
蛾ではなく「胡蝶蘭=蝶のような蘭」と呼ばれてきた歴史から、日本に入ってきたときにはある程度品種改良が進み、現在に近い姿だったと考えられています。
寒冷期のある日本では、なかなか栽培が定着しなかった
その華やかな美しさから、日本でも少しずつ愛好家を増やしていった胡蝶蘭ですが、寒冷期のある日本は原産地と大きく環境が異なるため、胡蝶蘭の栽培は難しいものでした。当時は温室設備も整っていなかったため、日本での胡蝶蘭栽培もおこなわれていませんでしたが、農業技術の進歩と愛好家の増加から、少しずつ胡蝶蘭農家が増えてきたそうです。
胡蝶蘭が、贈答品として日本で愛されるようになった理由

日本に胡蝶蘭が入ってきてから約100年のときをかけて、胡蝶蘭は「華やかで高級な花」というイメージから、日本で贈答用の花として定着していきました。
ここでは、かつては貴重で高級品だった胡蝶蘭が、現代において年間を通して贈れる品物になれた理由について、解説します。
日本に胡蝶蘭農家が増え、改良と栽培技術が進歩したから
度重なる品種改良と農業技術の進歩によって、胡蝶蘭そのものもより強い植物となり、温度管理や栽培に関する農業技術も向上してきました。
現在では、胡蝶蘭はハウスでの徹底した温度管理のもと、年間を通して鮮度の高い胡蝶蘭を安定的に生産できるようになっています。
生産環境の安定に伴って価格も安価になり、胡蝶蘭はお祝い事に贈る定番の贈答品として、広く利用されるようになったと考えられます。
ネット通販の普及で、胡蝶蘭はさらに購入しやすいものに
近年ではインターネット通販の急速な普及により、24時間いつでも注文でき、生花店に行かなくても農園から直接鮮度の高い胡蝶蘭を安価で購入できるようになってきました。
このような販売形態の普及も、贈答品としての胡蝶蘭をより身近なものにしています。
「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉を持つから
胡蝶蘭の花言葉は、贈り物に最適な縁起のいい「幸福が舞い降りる」「純粋な愛情」などです。
さらに胡蝶蘭の花言葉には「さらなる発展を願う」が含まれていることから、法人同士でのギフトや選挙の陣中見舞い、当選祝いなどでも贈られるようになりました。
また鉢植えには「根付く」という意味があり、胡蝶蘭は鉢植えの状態で贈られるケースが多いことから「幸せが根付く」意味もあるのです。
ビジネスシーン以外でも恋人や家族、友人への贈り物やお祝いとして贈る花としても最適で、縁起が良く汎用性がある花言葉だからこそさまざまなお祝いシーンを彩るでしょう。
花持ちが良く長く美しい姿を楽しめるから
胡蝶蘭はとても強くきれいな状態が長続きするのが特徴です。
一般的な花は数日で枯れたり散ったりしてしまいますが、胡蝶蘭は1ヶ月以上は枯れないため、美しい姿を長期間楽しめます。
ほかの花よりも比較的手入れが簡単だから
ほかの花よりも比較的手入れが簡単なことも、胡蝶蘭がお祝いの贈り物として選ばれる理由のひとつです。
細かな手入れが必要ないにも関わらず、適切な管理をすれば1ヶ月以上は美しい花を楽しめます。
胡蝶蘭の好む環境で手入れを続ければ、花がしぼんだ後でも次の年にはまたきれいな花を咲かせられるでしょう。
贈答品として人気の胡蝶蘭ベスト3

贈答品になぜ胡蝶蘭が選ばれるのかわかったところで、ここからは実際にどのような胡蝶蘭が選ばれているのかをみていきます。
次項では、贈答品の胡蝶蘭で人気の3種を紹介しましょう。
胡蝶蘭ハイグレード3本立ホワイト

通常の胡蝶蘭より大きい花をつける「大輪胡蝶蘭」の3本立てです。
白の胡蝶蘭の花言葉は、「純潔」「清純」であり、華やかさと清純さを兼ねた見た目と合わさって、人気が高くなっています。
ビジネスシーンにおける贈答品としてだけでなく、結婚祝いや出産祝いなどのお祝いにも最適な胡蝶蘭です。
税込価格34,100円からとなります。
化粧欄3本立て

通常サイズの胡蝶蘭に専用パウダーで模様を施した胡蝶蘭です。
お祝いの文字や好きな模様を施した胡蝶蘭は贈られた後も長くきれいな状態を楽しむことができ、贈られた際のインパクトとともに思い出深い贈答品となるでしょう。
税込価格46,200円からとなります。
胡蝶蘭スタンダード5本立赤リップ

中心が赤い「赤リップ」の胡蝶蘭5本立てです。
白と赤の縁起の良い色合いを持つ胡蝶蘭のため、友人や親戚への贈り物だけでなく開業祝いや昇進祝いなどのビジネスシーンでも選ばれています。
税込み価格42,900円からです。
いかがでしたか?
胡蝶蘭は、その華やかで美しい姿から、現代も日本の贈答品として広く愛されています。
贈る機会が多いからこそ、この記事で胡蝶蘭の歴史を知っておいてくださいね。
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