2019.8.22

長期外出で胡蝶蘭をお留守番させたい!必要な準備や注意点を解説

カテゴリー:準備、留守番、育て方、胡蝶蘭
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家でお留守番する胡蝶蘭

開業祝いや昇進祝いなどの慶事だけでなく、お葬式など弔事用の贈り物としても使われる胡蝶蘭は、他の植物よりも水やりの回数が少なくて済む植物です。

このため一定の期間であれば、世話をする人のいない状態でも枯れることはありません。

今回は、贈答用胡蝶蘭のネット通販を行うわたしたち「アロンアロン」が、旅行や仕事で長期間家を空ける場合の胡蝶蘭のお留守番について解説!

どの程度の期間なら放っておいても大丈夫なのか、留守番をさせるための環境づくりのポイントや注意点を、季節ごとにご紹介していきます。

長期の外出の前にぜひ目と通し、大切な胡蝶蘭の留守番の準備にお役立てくださいね。

目次

胡蝶蘭は、長期間のお留守番が可能な植物

きれいで元気な胡蝶蘭

熱帯雨林を原産地とし、木や岩に根を張る着生植物である胡蝶蘭は、少ない栄養と水だけで生きていける特性を持っています。

通常、胡蝶蘭の水やりは7~10日程度に1度で十分とされていて、2週間くらいならまったく水やりをしなくても生きていられるのです。

このため2週間以内であれば、旅行や仕事で胡蝶蘭を留守番させても問題ないでしょう。

いつ、どこから日本にきたの?知っておきたい【胡蝶蘭の歴史】

季節別!胡蝶蘭のお留守番に必要な準備を解説

胡蝶蘭の留守番 準備イメージ

ここからは、胡蝶蘭を長期間お留守番させるために必要な準備についてご紹介します。

胡蝶蘭が水を摂取することなく、2週間の長期にわたりお留守番を成功させるためには、事前に以下の弱点をカバーしてあげなくてはなりません。

《胡蝶蘭にとっての「弱点」4つ》
・気温10度以下になる低温の環境
・気温30度以上になる高温の環境
・湿度60%以下の、乾燥した環境
・直射日光


上記はいずれも、温暖で湿度が高く風通しの良い日陰を好む、胡蝶蘭を弱らせる原因となります。

胡蝶蘭を人のいない環境で長期間放置し、留守番をさせるなら、以下のポイントを守りしっかりと季節に合わせた弱点対策をしてあげましょう。

初心者さん必見!胡蝶蘭を育てるのに適した温度と管理のポイント

気温が30度以上の高温になる、夏の場合


夏場に胡蝶蘭を留守番させる場合は、日中の高温と直射日光が天敵となります。

本来であれば、部屋を閉め切らずに風通しの良い状態にしておくか、エアコンや扇風機を使って気温をコントロールするのが理想的です。

2~3日の外出ならば、エアコンをつけて出かけることをおすすめします。

エアコンを付けたり、窓を開けていくのが難しい長期間の外出の場合は、以下3つの条件を満たすところに鉢植えを移動させてから出かけてくださいね。

夏の高温と直射日光から、胡蝶蘭を守れる場所の条件3つ
《1》家の中で最も涼しい部屋、または場所であること
《2》直射日光の当たる屋外、または窓のすぐ近くではないこと
《3》柔らかい日光を浴びることのできる、カーテンのかかった窓付近であること

夏には夏の育て方!胡蝶蘭を長持ちさせるために知っておくべきこと

気温が10度を下回る低温になる、冬の場合


低温となり、さらに乾燥しやすい日本の冬は胡蝶蘭にとって過酷な環境です。

冬場、外出のために胡蝶蘭を長期間留守番させたいときは、必ず以下の3つの条件を守った場所に鉢を移動させて、寒さと乾燥対策をしてあげてください。

冬の低温と乾燥から、胡蝶蘭を守れる場所の条件3つ
《1》家の中で最も暖かい部屋、または場所であること
《2》外気が入ってきて、急激に冷え込む窓際には絶対に置かないこと
《3》部屋の真ん中に、段ボールや毛布で囲いを作った状態で置いておくこと

気温・湿度ともに胡蝶蘭にとって過ごしやすい、春と秋の場合


気温が15~25度、湿度が60%前後で安定しやすい日本の春と秋は、胡蝶蘭にとって過ごしやすい季節と言えます。

このため、胡蝶蘭を長期間留守番させる場合でも夏・冬ほどの準備は必要ありません。

もし心配なら、気温が安定しない点を考慮して以下の対策をすると良いでしょう。

春、長期間のお留守番のためにできる対策
乾燥することがあるので、長期外出前の水やりを多めにするか、鉢の近くに水を張ったコップを置くなどして加湿しておく。

秋、長期間のお留守番のためにできる対策
朝晩に冷え込むようになってくるので、鉢は窓際ではなく部屋の中央など、比較的温かい場所へ移動させておくと良い。

プロ直伝!胡蝶蘭を元気に育てたい人のための《育て方ガイド》

2週間以上、胡蝶蘭にお留守番させたいときは?

留守中、胡蝶蘭をお世話する人

頑丈で、少ない水と栄養だけでも生きられる胡蝶蘭ですが、極端な高温や低温、または乾燥した環境下で長く放っておくと枯れてしまいます。

以下の条件に1つでも当てはまる場合は、胡蝶蘭をひとりでお留守番させるのはあきらめた方が良いでしょう。

《胡蝶蘭をお留守番させるのをあきらめた方が良いケース》
・外出の期間が、2週間以上の長期にわたるとわかっている
・外出する期間が真夏または真冬で、室内でも胡蝶蘭にとって過酷な環境になる


このような場合は知人宅に鉢ごと預けるか、信頼できる人に自宅へ来てもらうなどして、水やりなど世話をしてもらってくださいね。



いかがでしたか?
胡蝶蘭は少ない水分や栄養でも生きられる、世話が簡単で頑丈な植物です。

あなたの大切な胡蝶蘭がお留守番を乗り切れるよう、長期の外出前には、本記事を参考にしっかりと対策してあげてくださいね。

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