初めてでも失敗しない胡蝶蘭の植え替えのコツ!タイミングと手順は?
カテゴリー:初めて、初心者、植え替え、胡蝶蘭
胡蝶蘭がさまざまなシーンの贈答品として使用されている理由の1つに、生育に必要な水や肥料が少なく、比較的育てやすいことが挙げられます。
今回は、贈答用の胡蝶蘭の通信販売を手掛けるわたしたちアロンアロンが、胡蝶蘭を育てて行くうえで知っておくべき「植え替え」について解説!
胡蝶蘭を植え替えることの目的やメリット、おおよその手順と必要な準備物・注意点まで、初めて胡蝶蘭の植え替えをする前に知っておきたいことをご紹介していきます。
初めての植え替えを成功させ、あなたの大切な胡蝶蘭の株をより良い環境で育てて行くために、ぜひ最後までご確認くださいね。
目次
胡蝶蘭の植え替えの必要性とタイミング

ここではまず、胡蝶蘭を育てていくうえでなぜ植え替えが必要とされているのか、その目的とメリットについて理解していきましょう。
植え替えは「胡蝶蘭の健康管理のため」に行う
通常、贈答用の胡蝶蘭は植え込み材と呼ばれる水苔、またはバークと呼ばれる木片のようなものを土の代わりとして、鉢で生育しています。
しかし植え込み材や鉢は、長い間同じものを使い続けるとどうしてもカビが生えたり、腐食するなどしてしまい、胡蝶蘭の生育環境を悪くしてしまうのです。
このため植え替えには、古くなって不衛生な状態になった鉢や植え込み材を新しいものに交換し、胡蝶蘭がより健康に生育できる環境を整えるという意味があります。
植え替えによる胡蝶蘭へのメリット&デメリット
胡蝶蘭を植え替えることによる、株への健康上のメリット・デメリットとしては、それぞれ以下が挙げられます。
《メリット》
・いま起こっている株の腐食や病気の進行を食い止められる
・適切に行えば、株がより大きく強く成長する可能性が高くなる
・前年よりも、キレイな花を多く咲かせる可能性を高める
《デメリット》
・作業中に根を傷つけると、その傷から病気や腐食が進行することがある
・適切に行わないと、株の体力を奪って弱らせてしまう可能性も
植え替えは、適切に行えば胡蝶蘭の健康にとって非常にメリットの大きいものです。
しかし一方で、株にとって非常に体力を使うストレスフルな行為でもあります。
このため手順や頻度、実施するタイミングを誤ってしまうと、必要以上に体力を削って株の健康を損なう原因にもなり得るのです。覚えておきましょう。
植え替えに適したタイミングと頻度
株にとって健康上のメリットが大きくなる、適切な胡蝶蘭の植え替え時期の目安や見極め方、頻度は以下の通りです。
| 植え替えが必要な 胡蝶蘭の鉢の特徴 |
・植え込み材が腐食していて、黒ずんでいたり変なにおいがする ・購入、または前回の植え替えから3年以上経過している鉢植え ・根が何本も出てきていて、株と鉢のサイズが合っていないもの ・根や変色や異変が見られ、病気が進行していると思われるもの |
| 植え替えを実施 すべき時期・季節 |
・花が咲き終わり、7~9月の成長期を控えた4~6月が最適 ・暖かい時期を狙い、冬季はできるだけ避けるようにする ・ただし、病気の兆候があるときは季節を問わず早めに植え替える |
| 植え替えを実施 すべき頻度 |
・基本的には2~3年に1回 ・株が体力を消耗するので、病気にならない限り頻繁には植え替えない |
胡蝶蘭の植え替えの準備と手順

植え替えによる胡蝶蘭への健康効果がわかったところで、ここからは胡蝶蘭の植え替えに必要な道具類と、準備するうえでの注意点をご紹介します。
胡蝶蘭の植え替えに必要なものは、園芸店で手に入る
植え替えに最低限必要な道具類は「はさみ・植え込み材・新しい鉢」の3つです。
いずれも園芸店やホームセンターで手に入りますので、お店の人に用途を伝え、以下を参考に一緒に選んでもらうと良いでしょう。
植え替えに必要な道具、選び方のポイント
・はさみは、根と茎をカットしやすい園芸用が便利!おすすめを聞いてみよう・植え込み材は「バーク」と「水苔」の2種類!わからないときは、水の含みが良く日本で栽培しやすい「水苔」でOK
・種類は通気性の良い「素焼き鉢」、大きさは現在と同じか一回り大きいものを選ぶ
胡蝶蘭植え替えの手順と、注意点
《1》現在の鉢から、株全体をやさしくゆするようにして胡蝶蘭を取り出す
《2》根を傷つけないように注意しながら、古い植え込み材を取り除く
《3》根をよく観察し、刃先をライターであぶったはさみで腐った根を切除する
《4》きれいになった根に、新しい植え込み材をやさしく巻き付ける(水苔の場合)
《5》そのまま押さえつけないよう、新しい鉢に胡蝶蘭の株を移す
胡蝶蘭の植え替えを進める上での注意点
実際に植え替えを行うときは、とにかく胡蝶蘭の根を傷つけてしまわないよう、細心の注意を払わなければなりません。
傷んだ根を処理するときは以下のような根だけを切除し、緑色やクリーム色で、弾力のある健康な根にはできるだけ触らないようにしましょう。
傷んでいて、植え替えで切除すべき根の特徴
黒く変色している、変なにおいがする、感触がぶよぶよ、スカスカしている などまた新しい植え込み材と一緒に鉢に移す際には、鉢の底まで無理やり押し込めるのではなく、ある程度余裕を持って入れ込み通気性を確保してくださいね。
初心者必見!失敗しない植え替えの5つのコツ

胡蝶蘭を長く楽しむために植え替えは重要なことが分かりましたが、植え替えに失敗すると胡蝶蘭の株を傷つけて枯らす可能性もあります。
では枯らさないようにうまく植え替えをするにはどうすればいいのでしょうか。
次項では初心者でも失敗しない植え替えのコツをみていきます。
植え替え前に根をよく乾かす
根が湿った状態で植え替えると、根を整理する際に健康な根と調子の悪い根の見分けがつきにくいことがあるため、植え替えは水やりを控えてから行うのがおすすめです。
特に初めての植え替えをする際は、根を整理しすぎてほとんど根がなくなってしまったケースが多くあります。
根が少なくなると胡蝶蘭の負担が増えてしまうため、根を乾かして健康的な根が分かりやすい状態をつくりましょう。
1週間ほど乾かすと枯れた根は茶色くカサカサになるため、より見分けやすくなります。
健康な根は緑色もしくは白色をしていて、太く、触ると硬くて芯を感じるのが特徴です。
最適なサイズの鉢へ植え替える
いきなり大きいサイズの鉢に植えると、土が含む水の量が多くなり根腐れの原因になってしまうため、根がすっぽり入る大きさが望ましいでしょう。
定期的な植え替えや根腐れ、病気の改善のために植え替える時は、元の鉢と同じサイズがおすすめです。
贈答用の胡蝶蘭を植え替えるなら、1株につき4号〜5号くらいのサイズを選びましょう。
根がよく成長していて窮屈そうになっていたら、元のサイズよりひとまわり大きいサイズに植え替えるタイミングといえます。
根を触りすぎない
植え替え前に古い根の整理をしますが、根を整理する際は根に触りすぎないのがポイントです。
特に成長点である根の先端を傷つけないよう、注意して整理しましょう。
根を整理する際、まず鉢から出しピンセットなどを使って古い植え込み材を丁寧に取り除きますが、水苔が乾ききって固まっている場合は一度水につけて柔らかくすると取りやすくなります。
根の中心部分が枯れていることが多いので、中心から整理すると分かりやすいです。
生きている根かどうか判断に迷う場合は切らずに残しておき、根は切りすぎないように気をつけましょう。
道具は殺菌をする
雑菌が入るのを防ぐため、使用する道具は消毒してから使いましょう。
手軽で作業をしながらこまめに消毒できるため、ライターを使って刃の部分をあぶる方法がおすすめです。
刃の表裏をしっかりあぶり、複数の胡蝶蘭の根を整理する時には1株ごとに消毒しながら根の整理をしましょう。
根の整理は、切れ味の良い園芸用のハサミの使用がおすすめです。
植え込み材を使って植え替える
根の整理ができたら、植え込み材を使って植え替えます。
胡蝶蘭の植え込み材には、水苔とバークの2種類がありますが、初めて植え替える場合は、植え替え前の植え込み材と同じ材料で植え替える方が、環境の変化が少なくて済み、失敗しにくくなります。
胡蝶蘭の植え込み材には水苔とパークの2種類があります。
保水力の高い水苔は通気性の良い素焼き鉢に植え替え、排水性の良いバークは保水力の高いプラスチック鉢に植えましょう。
水苔の種類は、長くて不純物が少ないラン専用の水苔がおすすめです。
使う分だけ水で戻しますが、水滴が滴るほど水分を含んだ状態で植えると、過湿で根腐れを起こしてしまいます。
必要な分をビニール袋などに入れて霧吹きでまんべんなく水をかけて戻すと、適量の水分を含んだフカフカの水苔に仕上がるのでおすすめです。
バークとは樹皮を細かく砕いたもので、ラン専用のバークが販売されています。
まずバークが落ちてこないようプラスチック鉢の底に鉢底ネットを敷き、それからバークをひとつかみ入れ、鉢の真ん中に胡蝶蘭の株をセットしましょう。
胡蝶蘭の位置や向きが決まったら、割り箸などで優しくバークを詰めたら完成です。
胡蝶蘭植え替え後のお手入れ方法

胡蝶蘭の植え替えは、植え替えた後の手入れも重要なポイントとなります。
次項では、植え替え後にどのような手入れが必要かを紹介しましょう。
1〜2週間ほど水やりは控える
植え替えた後の1〜2週間は、基本的に水を与える必要はありません。
新しい根の発生を促し、植え込み材との活着を良くするためです。
葉の表面が乾燥しているように見える場合は、霧吹きで葉水を与える程度に留めましょう。
直射日光を避けて置く
植え替え後は直射日光を避け、明るい日陰で風通しの良い場所に置き、静かに養生させます。
株が弱っている状態なので、20℃前後の暖かい場所で2週間程度安静にしておくのがベストです。
室内のキッチン回りなど、明るく昼夜の気温差が少ない場所で管理しましょう。
すぐに肥料は与えない
植え替え後は胡蝶蘭が肥料を受け取ることができないため、与えないようにしましょう。
弱っている株に肥料を与えると、かえって根を傷め、株をさらに弱らせてしまう可能性があります。
肥料を与える場合は植え替えから1ヶ月以上経過し、株が新しい環境に慣れてから、ごく薄めた液体肥料を少量与える程度にしましょう。
少量の葉水で健康を保つ
植え替え後の株が弱っている胡蝶蘭は、病気になりやすい状態です。
水やりは葉水程度に抑え、葉枯れや病気の兆候が現れないかを観察しながら元気になるまで健康を保つようにしましょう。
胡蝶蘭の様子を見ながら、葉の表面や根本が乾燥したら必要に応じて水をあげるのがポイントです。
害虫対策をする
植え替え直後の胡蝶蘭は弱っているため、害虫対策を十分にとって胡蝶蘭が枯れたり病気になったりしないようにしましょう。
害虫の種類によって対策と有効な薬が異なるため、もし何かしらの異変を見つけたらどのような症状が出ているかをチェックし、どのような害虫の症状なのか、どの薬が有効かを調べることから始めます。
特に小さく見つけにくい「コナダニ」と、1度発生すると駆除が大変な「カイガラムシ」には注意が必要です。
いかがでしたか?
植え替えは、胡蝶蘭を長く健康に育てるうえで欠かせない作業です。
きちんと準備物と手順を理解してさえいれば、決して難しい作業ではありませんので、あなたの胡蝶蘭のためにぜひ挑戦してみてくださいね。
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