【胡蝶蘭の二度咲き】花が落ちてしまった後にもう一度咲かせる方法
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贈り物としていただく胡蝶蘭の花は1~3か月程度で落ちてしまいますが、その後のお世話次第では、もう一度咲かせられることを知っていますか?
今回は、胡蝶蘭の花が落ちてしまった後にもう一度咲かせる方法について、贈答用胡蝶蘭のネット通販を行う私たち「アロンアロン」が解説していきます!
事前に理解しておくべき知識や準備物、そして実践にあたっての具体的な作業手順や注意事項まで紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
胡蝶蘭の花が落ちる3つの原因

胡蝶蘭を育てている方の中には「せっかく育てている胡蝶蘭を枯らしたくない」「胡蝶蘭を長く育てたい」と思う方も少なくないでしょう。
胡蝶蘭が枯れてしまう原因を事前に知っておくことで、胡蝶蘭が枯れないように対策しておくことが可能です。
まずは、胡蝶蘭が枯れてしまう主な原因を3つ解説します。
【原因1】適正温度・湿度を守らなかった
胡蝶蘭は、もともと高温多湿が特徴であるマレーシアやインドネシア・フィリピンといった東南アジア地域が原産の植物です。
胡蝶蘭の原産地と日本の気候は異なります。
胡蝶蘭は温度や湿度に敏感な植物であるため、育てている温度や湿度が適切でないと枯れてしまう可能性があるのです。
胡蝶蘭を育てるのに適している温度は、最低で10度以上、最高で30度以下となります。
湿度は、およそ70パーセント前後が必要です。
胡蝶蘭を育てる上でとりわけ注意したいのが、気温が低く乾燥もしやすい冬の時期となります。
胡蝶蘭は乾燥に非常に弱い植物であるため、冬の時期の部屋の温度と湿度の管理は適切な数値を維持しましょう。
【原因2】害虫が発生した
ダニやノミといった目には見えにくい害虫によって胡蝶蘭が枯れてしまうことがあるため、害虫の駆除は重要です。
ダニやノミが胡蝶蘭のつぼみの中に入り込んでしまい、成熟する前の花粉が落ちることで、胡蝶蘭が花を咲かせることができなくなります。
胡蝶蘭が白くなっている場合は、ノミやダニなどの害虫がカビやウイルスを媒介し、カビが発生している可能性が高いでしょう。
【原因3】衝撃を与えてしまった
胡蝶蘭は、外部からの衝撃に弱い傾向にあります。
胡蝶蘭をはじめ植物の多くは茎が1本しかないため、ぶつかった衝撃で簡単に折れてしまう可能性が高いのです。
また他の植物と比較しても、胡蝶蘭の花びらは重量があるため、花びらが衝撃で落ちてしまわないように注意しましょう。
胡蝶蘭を運んだり移動させたりする場合には、誤って胡蝶蘭をぶつけたり落としてしまわないように気をつけることが重要です。
胡蝶蘭の二度咲きに必要なこと

開業祝いや結婚祝いなど、さまざまなお祝いにいただく胡蝶蘭は、花が落ちたあとも続けてお世話することで、再び花を咲かせることができます。
では胡蝶蘭を二度咲きさせるときのポイントを見ていきましょう。
適切な剪定で株を回復させる
「剪定」とは、樹木の生育や結実を調整したり、樹形を整えたりするために枝の一部を切り取ることです。
胡蝶蘭を適切に剪定することで、株に栄養が行き渡り回復させることができます。
剪定したあとは花茎の切り口から病原菌が侵入しないように、殺菌作用のある癒合剤を切り口に塗っておくと安心です。
植え替えで成長を促す
胡蝶蘭が葉だけの状態になったら、新しい鉢に植え替えましょう。
枯れた根と古い水苔を取り外して植え替えると、新しい根の成長が期待できます。
贈答品としていただいた胡蝶蘭の多くは、ビニールポットの寄せ植えとなっているため、ビニールポットよりも一回り大きな鉢への植え替えがおすすめです。
季節に合わせて環境を調整する
二度咲きさせるためには鉢の置き場所や水やり、温度・湿度などが重要なポイントとなります。日々の管理方法は、以下の通りです。
□ 置き場所:直射日光が当たらない室内で、レースカーテン越しの優しい日差しが当たる風通しのよい場所が理想的でしょう。
□ 温度、湿度:20度前後、湿度60〜80%を維持してください。
胡蝶蘭の好む環境を整えるためには、季節ごとに置く位置や空調設定を変更し、湿度や日当たりの状態を調整することがポイントです。
水やりに気を付ける
胡蝶蘭のお水やりは、「春夏」と「秋冬」で頻度が異なります。
春夏の生育期には、手で水苔を触って水分を感じなくなったら2〜3日後に、鉢底から水が流れるくらいに水やりしてください。
気温の下がる秋からは水苔の渇き具合を見ながら、10日に一回のペースで水やりをします。
冬は水苔の乾燥具合を確認しながら、月に1回程度の水やりで十分です。
冬の時期は空気が乾燥するため、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいでしょう。
胡蝶蘭は乾燥に強い一方、多湿環境を好むため、水やりしていないときにも葉水をすると元気に育ちます。
花が落ちてしまった後にやる5つのこと

ここからはいよいよ、花が落ちた胡蝶蘭をもう一度咲かせるための具体的な方法と手順を見ていきましょう。
《その1》まずは必要な道具を準備しよう!

花が終わった胡蝶蘭をもう一度咲かせるために、必要な準備物は以下の通りです。
いずれもホームセンターで手に入りますので、お店の人に相談しながら準備しましょう。
・園芸用のはさみ、またはカッター
・通気性の良い素焼きの鉢(株の数、大きさに合わせたもの)
・胡蝶蘭にとって土の代わりになる水苔、またはバークなどの植え込み材
・新聞紙(作業中に鉢の下などに敷くため)
なお、園芸用のはさみまたはカッターは、使用した切り口からの病気発症を防ぐために必ず事前に刃先を火であぶって消毒しておいてくださいね。
《STEP2》胡蝶蘭を1株ずつ取り出す
寄せ植えになった大きな鉢の中には、花茎の本数分だけ「ポリポッド」と呼ばれるビニール製の鉢に入った胡蝶蘭の株が入っています。
まずは、これらをすべて大きな鉢から取り出してください。
《STEP3》花茎を下から3~4節目でカットする
次に株を休ませ、栄養を行き届かせて体力を回復させるために、花茎を短くカットします。
まずは茎からテープで固定されている支柱を切り離してから、根元から数えて3~4節目にあたる節目のすぐ上で、斜めに茎をカットしましょう。
《STEP4》根をきれいにして、1株ずつ新しい鉢に植え替える
最後に、株を1つずつ新しい鉢に植え替えていきます。
株と根の周りについている古い植え込み材を手で丁寧に取り除き、黒く変色していたり、ぶよぶよしている傷んだ根があれば、はさみでカットしましょう。
根がきれいになったら、新しい植え込み材で根をやさしく包み込むようにして巻き付けて新しい鉢の中に移せば、作業は完了です。
植え替えの準備や手順についてもっと詳しく知りたい場合は、以下もチェックしてくださいね。
《その5》植え替え後すぐに水やりは控えよう
植え替え後最初の水やりは10~14日後、その後は7~10日に1度を目安に、植え込み材が乾いたタイミングで200mlくらいの水を根元にたっぷりと与えてください。
また、根腐れしないよう水やりの後に鉢の皿に溜まった水はすぐに捨てる、通気性を確保できるよう風通しの良い場所に設置することを徹底しましょう。
花が落ちた胡蝶蘭を咲かせられないケースもある!?

一旦花が落ちても開花できるとされる胡蝶蘭ですが、以下のようなケースは二度咲きが難しい場合があります。
咲かせるための手順とあわせて、知っておいてくださいね。
胡蝶蘭が根腐れを起こしている場合
寄せ植えされた鉢から取り出した時点で「大部分の根が黒く変色している」「ぶよぶよしている」「変なにおいがする」場合は、根腐れを起こしている可能性が高いです。
鉢内の通気性の悪さから根が腐ってしまう「根腐れ」は、胡蝶蘭にとって非常に厄介な病気で、広範囲にまで及ぶと株が枯れる大きな原因となってしまいます。
ただし、軽度なら根の手入れと植え替えでもう一度花を咲かせられる可能性もありますので、以下の記事を参考に対処してくださいね。
節目が黄色く変色している場合
二度目の花を咲かせる「花芽」は、茎にある節のうち緑色に膨らんでいる部分から生えてきます。
3~4節目にあたる節目が黄色くなっているときは、新しく花を咲かせる芽が生えてこない可能性がありますので、さらに1つ上の5節目でカットしてください。
いかがでしたか?
胡蝶蘭は、とても生命力の強い植物です。
手入れ次第では何度も咲かせることができますので、この記事を参考に、ぜひもう一度花を咲かせてあげてくださいね。
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