2017/11/15

合弁会社設立のお知らせ

AlonAlon
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NPO法人AlonAlon(理事長 那部智史)とアートグリーン株式会社(代表取締役社長 田中豊 名古屋セントレックス コード番号3419)は協働で、障がい者法定雇用率達成を目的とし慶弔の花を自社栽培へ切り替える企業をサポートする会社、A&A株式会社を11月15日に設立いたしました。

■新会社設立の背景
知的障がい者の人権について多くの議論がなされております。将来の収入について、日常生活での差別について、そして頻繁に報道される施設従業員による利用者への暴行傷害事件など枚挙にいとまがありません。
当社は、この事業を行うことで2つの社会問題の解決を図ってまいります。
障がい者の雇用促進による将来不安の解消
非雇用である就労継続支援B型事業所の月額平均工賃(賃金)は約1万5千円。障害者年金約9万円(最大)を加えても生活保護支給額にとどきません。この極めて安い月額工賃(賃金)の大きな原因は、障がい者の工賃(賃金)を配分する会計と事業所を運営する会計が別になっており、事業所経営上「利用者(障がい者)が何人入所しているか」によって国からの報酬が決定されていることによると考えております。当社は多くの障がい者を雇用に結びつけることにより、経済的理由による将来不安を解消するとともに、日本中の企業の法定雇用率達成を実現させてまいります。
施設従業員の待遇改善
就労継続支援B型事業所であるAlonAlonオーキッドガーデン(定員20名)の施設従業員は5名で、障がい者20名の入所に対して支払われる年間報酬は約2千万円。この2千万円で従業員給与、送迎の車両費、家賃、水道光熱費などを賄わなければなりません。現在の報酬体系では従業員の将来に渡る生活設計を描くことができません。施設従業員による利用者への暴行傷害事件の多くは、このような報われない経済状況に起因していると考えております。当社はグループ(AlonAlonおよびA&A)の従業員の待遇改善をめざして、大企業の51%が法定雇用率未達成という極めて成功可能性の高い領域でビジネスを展開してまいります。

「何もできない」という一言で知的障がい者は、様々な能力があるにも関わらず1ヵ月働いても僅かな報酬しかもらえない内職仕事をしております。これは日本が「健常者の支配する社会」であるからです。利益率の高い仕事は健常者が独占し、多くの障がい者は誰もがやりたがらない利益率の低い仕事をしてまいりました。当社は単独商品としては極めて大きい胡蝶蘭マーケット(年間250~300億円)において知的障がい者の職域拡大を目指してまいります。

  • H29.11.15プレスリリース「胡蝶蘭で障がい者雇用を促進する会社が誕生」.pdf
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  • 共同出資による新会社設立に関するお知らせ.pdf
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