2022.4.1

胡蝶蘭の根腐れの原因とは?症状や対策・予防法をわかりやすく解説

カテゴリー:根腐れ、胡蝶蘭
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胡蝶蘭栽培のプロ イメージ

育てている胡蝶蘭の葉にシワが出てきたら、それは根腐れの初期症状かもしれません。

「根腐れかもしれない」と思っても、自分ひとりではどうしたらいいかわからないですよね。

そこで今回は、胡蝶蘭の栽培と販売をしている私たち「アロンアロン」が、胡蝶蘭が根腐れを起こしているときの症状と、適切な対処法をご紹介します!

あわせて、根腐れを起こす原因と予防法も解説しているので、これさえ読めば、初心者でも胡蝶蘭の根腐れについてしっかり理解することができますよ。

目次

「根腐れ」の症状をチェック!

胡蝶蘭の葉 イメージ

「根腐れ」とは、「根が傷んで腐ってしまった状態のこと」です。

生きるうえで必要な栄養を吸収する根が腐ってしまうと、株が急激に弱り、最悪の場合は胡蝶蘭が「枯死(こし)」してしまいます。

そうなってしまう前に、根腐れの症状が出ていないかしっかりとチェックしましょう。

根腐れの症状は【葉のシワ】に出る


胡蝶蘭の「根腐れ」はゆっくりと進行しますが、初期症状は【葉】に現れます。

葉にツヤがなくなりシワシワになるのは、根腐れの代表的な症状です。

【葉のシワ】を見つけたら、他にも茎や花に以下のような症状が出ていないか、チェックしてみてください。

《「葉」以外の部位に現れる根腐れの症状》
・葉ほどではないが、茎にもシワが出ている
・花が咲かない
・以前に比べて、花が枯れるのが早い気がする
植え込み材 ・表面に白いカビが発生している
・カビ臭い

上記の症状に複数当てはまる場合は、根腐れを起こしている可能性が高いです。

胡蝶蘭の根腐れはなぜ起こるの?

胡蝶蘭の根腐れの理由 イメージ

根腐れを起こしている胡蝶蘭の症状を確認したら、次はその原因を探ってみましょう。

胡蝶蘭の根腐れは、水や肥料のやりすぎによって根が傷み、そこから根が腐ることで起こります。

水や肥料のやりすぎは、それぞれ以下のような理由で胡蝶蘭の根腐れを引き起こします。

【理由その1】水のやりすぎ


水をやりすぎると鉢内の水はけが悪くなり、胡蝶蘭の根が蒸れる状態が続きます。

胡蝶蘭の根は蒸れに弱く、常に蒸れていると多湿を好むルゾクトニアやフザリュームなどの細菌に感染し、そこから根腐れを起こします。

《水のやりすぎによる根腐れを予防するポイント!》
・水は控えめに!
・タイミングは10日1度を目安に、水苔が乾いてから3日後でOK!
・受け皿にたまった水は必ず毎回捨てること!


【理由その2】肥料のやりすぎ


胡蝶蘭は、もともと栄養の少ない環境で自生する植物です。

そのため、与えた肥料が胡蝶蘭にとって負担となり、根が傷んでそこから根腐れを起こすことがあります。

《肥料のやりすぎによる根腐れを予防するポイント!》
・胡蝶蘭の栽培に、基本的に肥料は必要ないと考えよう!


【理由その3】風通しが悪い


胡蝶蘭の根腐れの原因のひとつに、風通しの悪い場所に置いていることがあげられます。

風通しが悪い置き場所では根の周りが十分に乾燥せず、雑菌が繁殖して清潔を保つことができなくなるのです。

雑菌が繁殖すると、根腐れを起こしやすくなります。

【理由その4】植え込み材が傷んでいる


胡蝶蘭の植え込み材にはミズゴケが用いられていることが多く、ミズゴケの傷みが根腐れの原因のひとつになることもあります。

傷んだミズゴケは雑菌が繁殖したりカビが発生したりして根腐れを起こす可能性があるため、表面にカビが生えていないか、嫌な臭いがしないかよく観察しましょう。

根腐れには【植え替え】で対処して!

胡蝶蘭の根

病気や害虫被害で株が弱っているときは、植え替えをすることで胡蝶蘭を救えることがあります。

根腐れしているとわかったら、できるだけ早く傷んだ根を取り除いて、新しい鉢に植え替えてください。

以下からは、胡蝶蘭の植え替えに必要な道具と、具体的な手順を見ていきましょう。

植え替えのために用意するもの


植え込みのために必要な道具は、以下の3つです。

ハサミ 刃先を火であぶって消毒したもの
通気性のよい素焼きのもの
水苔 植え込み材として、水の含みが良く育てやすい水苔を用意する

植え替えの手順


道具が準備できたら、以下の手順で胡蝶蘭の植え替えに取り掛かりましょう。

健康な根を傷つけてしまわないよう、株は丁寧に優しく扱ってくださいね。

【1】鉢から株を取り出す
株を鉢から取り出します。

根を傷つけてしまわないように、ゆっくりと取り出してください。

【2】古い植え込み材を取り除き、腐った根を切り落とす
根の周りの古い植え込み材を取り除き、根の状態を確認します。

黒っぽく変色していたり、触ると崩れたり、スカスカした感触の根は腐っているので、ハサミで切り落として健康な根だけを残してください。

【3】 根に水苔を巻き、新しい鉢に移す
根の処理が終わったら、新しい植え込み材を根に巻き付けて、新しい鉢にギュッと押し入れます。

《植え替え後の水やりに注意!》
植え替え後2週間くらいは、葉の表面に霧吹きをする程度にしてください。
根が環境に慣れる前に水を与えると、また根腐れを起こしてしまいます!


胡蝶蘭の根腐れを予防する2つの方法

根腐れ 胡蝶蘭の画像

置くだけでその場を華やかに見せてくれる胡蝶蘭は、キレイな状態を保ったまま長い期間育てたいものです。

そのためには、根腐れの予防が必須となります。

最後に、胡蝶蘭の根腐れを予防する方法を紹介しましょう。

適度に水やりを行う


胡蝶蘭は水を与えすぎると、鉢の中の水分量が多くなり多湿の状態になって雑菌が発生しやすくなります。

雑菌が根に感染することで根腐れが起きてしまうのです。

胡蝶蘭は少ない水でも生きる植物であるため、水を与えすぎないことが根腐れの予防法です。

以下に季節ごとの適切な水やりの頻度と量をまとめています。

1週間から10日に一度、1株につき200mlを目安として水やりをする。
梅雨 自然の雨が栄養となるので積極的に雨に当て、風通しの良い場所で植え込み材を乾燥しやすくする。
または、1週間から10日に一度、1株につき200mlを目安として水やりをする。
植え込み材は翌日には乾燥する一方、鉢の中は湿っているので、必ず1日は空けて1株につき500mlを目安として水やりをする。
10日に1度程度、1株につき200mlを目安として水やりをする。
1日の最低気温が15°を下回ったら、さらに2週間に1度程度と頻度を減らす。
1ヶ月に1度程度、ぬるま湯を1株につき200mlを目安として水やりをする。

《重要》
いずれの季節のときも、植え込み材が乾燥していることを確認してから水やりを行ってください。


肥料を与えない


胡蝶蘭は、原則肥料を与える必要のない植物とされています。

胡蝶蘭に肥料を与えすぎると、肥料が負担となり根が弱ってしまい、雑菌に感染し根腐れを起こす可能性があるのです。

胡蝶蘭は、肥料を与えないことが根腐れの予防となることを覚えておきましょう。


いかがでしたか?
根腐れしている胡蝶蘭は、そのまま放置しておいても症状が改善することはありません。

もし、あなたの胡蝶蘭に根腐れの症状が出ていたら、この記事を参考にして、早めに対処してあげてくださいね。



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