2018.5.23

いつ、どこから日本にきたの?知っておきたい【胡蝶蘭の歴史】

カテゴリー:歴史、胡蝶蘭、胡蝶蘭の歴史
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贈答に使われる胡蝶蘭の鉢植え

お祝い品の定番というイメージのある胡蝶蘭ですが、日本ではいつ頃、どうして胡蝶蘭が贈答品として愛されるようになったのでしょうか?

今回は、贈る機会が多いからこそ知っておきたい「胡蝶蘭の歴史」について、発見から日本に伝わり、現在に至るまでを解説していきます。

ぜひ最後までチェックし、胡蝶蘭への理解を深めてくださいね。

目次

胡蝶蘭の基礎知識と、発見の歴史

ジャングルに咲くピンクの胡蝶蘭

まずは、胡蝶蘭がどのような花なのか、胡蝶蘭のプロフィールと発見から日本に入ってくるまでの歴史について、ご説明します。

胡蝶蘭のプロフィール


名前 ・和名「胡蝶蘭(コチョウラン)」
・英名「Phalaenopsis Orchid(ファレノプシスオーキッド)」
 ⇒日本語で「蛾のような蘭」
・学名「Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシスアフロディテ)」
自生地 台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、パプア・ニューギニアなど、赤道付近の熱帯地域の森林
日本での花言葉・意味 「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」
英語での花言葉・意味 「love(愛)」「beauty(美しさ)」「luxury(贅沢・豪華)」「refinement(上品・優雅・洗練)」


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胡蝶蘭の発見から流通まで


胡蝶蘭が発見された19世紀ごろのイギリス

19世紀、イギリス人によって熱帯地方で発見
胡蝶蘭は今から約200年前、胡蝶蘭やカトレア、アマビリスなど蘭の花を専門に探索して生計を立てていたイギリスの「オーキッドハンター」によって発見されました。

1800年代後半ごろ、南米から持ち込まれたカトレアという蘭の発見をきっかけに起こった上流階級で蘭ブームの影響により、胡蝶蘭の発見に至ったと言われています。

発見された当時、原種の胡蝶蘭の花のほとんどは茶色く、羽を広げた蛾のようだったことから学名・英名の両方に「Phalaenopsis(蛾のような)」という言葉が入っているのです。

イギリス上流階級で愛され、現在の姿に
オーキッドハンターによってイギリスに持ち込まれた胡蝶蘭は、その優美な姿から貴族たちに愛され、より美しい姿になるように品種改良が重ねられてきました。

原種のなかでは1割ほどであった白い胡蝶蘭を中心に培養・改良することで、いまの私たちが知るような色とりどりで美しい姿へと変わっていったと考えられています。

日本における、胡蝶蘭の歴史

胡蝶蘭が入ってきた明治ごろの日本 イメージ

次に、イギリス人によって発見・愛されるようになった胡蝶蘭が、どのように日本で知られるようになったのか、日本での歴史を見ていきましょう。

明治時代、イギリスから日本へ胡蝶蘭が伝わる


日本にイギリスから胡蝶蘭が入ってきたのは、明治時代であったと言われています。

貴重なイギリスからの輸入品であったこと、また寒冷期のある日本の気候では栽培・管理が難しかったことから、日本でも胡蝶蘭は上流階級向けの珍しい高級花でした。

蛾ではなく「胡蝶蘭=蝶のような蘭」と呼ばれてきた歴史から、日本に入ってきたときにはある程度品種改良が進み、現在に近い姿だったと考えられています。

寒冷期のある日本では、なかなか栽培が定着しなかった
その華やかな美しさから、日本でも少しずつ愛好家を増やしていった胡蝶蘭ですが、寒冷期のある日本は原産地と大きく環境が異なるため、胡蝶蘭の栽培は難しいものでした。

当時は温室設備も整っていなかったため、日本での胡蝶蘭栽培もおこなわれていませんでしたが、農業技術の進歩と愛好家の増加から、少しずつ胡蝶蘭農家が増えてきたそうです。

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胡蝶蘭が、贈答品として日本で愛されるようになった理由

現代の胡蝶蘭農園

日本に胡蝶蘭が入ってきてから約100年のときをかけて、胡蝶蘭は「華やかで高級な花」というイメージから、日本で贈答用の花として定着していきました。

ここでは、かつては貴重で高級品だった胡蝶蘭が、現代において年間を通して贈れる品物になれた理由について、解説します。

日本に胡蝶蘭農家が増え、改良と栽培技術が進歩したから


度重なる品種改良と農業技術の進歩によって、胡蝶蘭そのものもより強い植物となり、温度管理や栽培に関する農業技術も向上してきました。

現在では、胡蝶蘭はハウスでの徹底した温度管理のもと、年間を通して鮮度の高い胡蝶蘭を安定的に生産できるようになっています。

生産環境の安定に伴って価格も安価になり、胡蝶蘭はお祝い事に贈る定番の贈答品として、広く利用されるようになったと考えられます。

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ネット通販の普及で、胡蝶蘭はさらに購入しやすいものに


近年ではインターネット通販の急速な普及により、24時間いつでも注文でき、生花店に行かなくても農園から直接鮮度の高い胡蝶蘭を安価で購入できるようになってきました。

このような販売形態の普及も、贈答品としての胡蝶蘭をより身近なものにしています。

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いかがでしたか?
胡蝶蘭は、その華やかで美しい姿から、現代も日本の贈答品として広く愛されています。

贈る機会が多いからこそ、この記事で胡蝶蘭の歴史を知っておいてくださいね。

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